大切も愛しいも怖くないから大丈夫
星の王子さまからのメッセージ
ずっとひとりで頑張ってきたから
何も言えなくなって
頼れなくなって
どうしたら甘えられるのかも
わからなくて
それで道に迷うことってあるよね
僕は最初のころは
小さな星でひとりで過ごしてた
小さな火山があって
それを掃除したり
夕日をながめたり
毎日僕は自分のことを
ひとりきりでこなしてた
だからバラの花が
僕のもとにやって来たとき
心が花開くような感じがして
とても驚いたんだ
だからバラの花が好きで大切で
なんでもしてあげたいと思った
できることはなんでもした
だけどなんだか寂しくなった
僕も誰かに
こんなふうにして欲しかった
あのときの僕は
そう思ってたのかもしれないな……
寂しくなった僕は
バラの花から離れて旅をして
そして遠くの星で友達ができたんだ
その友達は優しくて
僕に井戸の水をくんでくれたんだ
その人だって疲れて
のどがかわいていたのに
僕のために水をくんでくれたんだよ
とても嬉しかった
友達といて僕の心は
いろんなことを感じるうちに
何が自分にとって大切かが
ようやくわかって
僕はバラの花のところへ帰ろうと
心を決めることができた
あのときの井戸の水を
僕はずっと忘れない
僕のために何かしてくれるってことは
僕のことを自分のことよりも
大切に思ってくれてるってことなんだ
それは特別で大切で
何よりもまず僕自身が
自分のことを大切にしてなきゃ
受け取れないものだった
本当は気づいてたのに
認めるのが怖かったんだ
僕はバラを愛してる
それを認めるのが怖かったんだ……
だから僕はバラのところへ帰ったんだよ
自分の弱さがわかったから
あなたはどう?
本当は認めたくないことの裏に
本当の気持ちが隠れてることもあるよ
あなたの心は何を求めてるのかな
それとももう手にしていて
あとはそれを心で抱きしめて
「ありがとう」って
伝えるだけでいいのかもしれないね
僕はあなたの心が
何を見つけても
見つけられなかったとしても
こうして何度でも話をするよ
あなたの心が見つかるまで何度でも
弱いところや
認めたくないところは
あってもいいしなくてもいいけど
本当の心はいつもあなたの中にあって
あなたに見つけてもらえるのを
じっと待ってるのかもしれないから
僕は何度でも呼びかけるよ
また話をしよう
僕の話の中からあなたが
何か感じてくれるものがあったら
それはきっとあなただけの答えだから
大切にしよう
僕もあなたもきっと
寂しがりで頑張りすぎで
ときどき疲れちゃうから
こうして一緒に話をすることで
少し寂しさが減っていって
心があったかくなると思うんだ
だから少しずつでいいから
心が動くものを見つけていこう
大切なものを大事にするのって
なんだか壊してしまいそうで
怖くなるときもあるから
少しずつ毎日の中で
目の前の人や
ぐうぜん一緒になったひとを
大事にしてみようって思ったら
ちょっとずつ心が愛を見つけて
「大切」も「愛しい」も
怖くなくなっていくよ
僕はそうやって愛を見つけたんだ
あなたもきっと見つけられるよ
過去の中にも
毎日の中にも
未来のどこか遠くにも
愛だと思えるものを見つけて
心が動くのをただ感じてみて
怖くないよ 大丈夫
壊れたりしないから
優しくそっと抱きしめて
触れることになれたらきっと
これからも変わっていくね
おちついたら
少し遠くに出かけてみて
行きたかったけど遠くて
なかなか行けなかったところ
それはあなたの心を見つける
手がかりをくれるはずだから
そういう小さな旅が心を動かして
あなたの「大切」や「愛」が
心で受け取れるようになっていくよ
いきづまったら思い出してね
小さな旅があなたを少しずつ変えて
心で愛を受け取ることが
息をするみたいに
当たり前している
そんなあなたが未来で待ってる