ネガティブな気持ちは自分の味方
ネガティブな気持ちはどんな存在?
あなたにとって、ネガティブな気持ちとはどんな存在でしょうか?
隠さなければいけないもの。
直さなければいけないもの。
努力して克服すべきもの。
望みを知る手がかりになるもの。
いろんな考え方があると思います。
私は「ネガティブな気持ちは自分の味方」だと思っています。
ネガティブな気持ちは最初は愛だった
小さな子供だった頃は、身体も能力もまだまだ成長途中で、できることに限りがありますよね。
それでも生きていかなければならないので、人に愛され助けてもらう道を探します。
今の自分にできることで人に愛される方法を見つけて、それを繰り返し使うことで、今の自分を守り成長していく。
その方法はたとえば「褒められることをする」「失敗を避ける」といったものから、
たくさんの人に好かれるように「人に合わせる」ことや、
子供の自分には解決できない辛い時期を経験したときに「笑ってその場をやり過ごす」ことなど、様々でしょう。
ただ子供の頃に身につけた愛される方法が、
大人の自分や置かれる状況と合わなくなったときに嫌な気持ちを引き起こすことがあるのです。
愛がネガティブな気持ちへ変わるとき
子供の頃に身につけた愛される方法が、大人になったときに自分に合わなくなったら、
こんなふうにネガティブな気持ちを感じる場面が出てくるかもしれません。
ネガティブな気持ちがわいてくるとき
「褒められることをする力」が強すぎて、
成果を出すために忙しくしなければ落ち着かない。
まわりの無駄が気になったりして、イライラすることが多い。
「失敗を避ける力」が強すぎて、
やりたい事になかなかチャレンジできない。
こうしたらいいよとアドバイスされても実行するのをためらう。
自分には成功する力がないのだと落ち込む。
「人に合わせる力」が強すぎて、
いつも自分のことを後回しにして疲れてしまう。
もっとまわりの人たちが優しく良く気がつく人たちなら、こんな苦労はしないのにと嫌な気持ちになる。
「笑ってその場をやり過ごす力」が強すぎて、
やるべき事を先延ばしにして楽しいことを優先する。
その結果やるべき事ができなかった自分を責めて、自分のことが嫌いになる。
その他にもネガティブな気持ちがもともと持っている役割もありますよね。
ネガティブな気持ちがもつ役割もある
怒りは大事なものを守る境界線になったり、
恐れは危険に近づかないように守ってくれたり、
気持ちによって様々な役割を果たしてくれたりもしますよね。
なのでネガティブな気持ちは生きのびるために無くてはならない大切なものなのです。
ただネガティブな気持ちがいつまでも心の中にうずまいて苦しいときや、
一日の中で何度も同じネガティブな気持ちを感じるときは、
愛される方法を新しく成長させるときが来ていることを知らせているのかもしれません。
ネガティブな気持ちは自分の味方
そんなふうに自分を守ったり助けてくれたり、成長するタイミングを教えてくれたりと、幸せになるために力を貸してくれるものだから
ネガティブな気持ちは自分の味方なんです。
生きているといろんなことがありますから、
ネガティブな気持ちのことや、それを抱える自分のことを嫌いになるときもあるかもしれません。
そんなときはより良い幸せを手に入れる可能性があるんだと
思ってくれたら私は嬉しいです。
